ドラコーラス

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アンケート作成におけるの7つの罠

統計区分の棚になぜかおいてあった「ビジネスに活かす脳科学 荻原一平」こちらを今日の参考図書として進んでいきます。統計とあんまり関係はなかったんですがこじつけて統計→データ解析→データ採取→アンケート。という流れでアンケートについて書いていこうと思います。

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アンケートにおける7つの罠

無意識の罠

難しい質問をしてしまうと脳が疲弊して後の質問を適当に答えてしまうかもしれません。問題数が多くてもそうです。適切な問題数は5〜10問ほど。その中で有益となる情報を手に入れなくてはならないので質問はうまく考えなければいけません。

 

定性評価を定量化する限界

ある授業評価をするのに、とても良かった、良かった、普通、悪い、とても悪いだったり1〜5までの5段階評価をするがその重みは同じなのか。

 

つまり5(とても良かった)と4(良かった)の差と4(良かった)と3(普通)の差は数字上は同じ1点だけど実際にはその差は結構大きかったりする。同じ4でも5に近いものもあれば3に近いものもある。これを「等間隔性」がないといいます。

 

こう考えるとその評価法に重みをつけたりして考える必要性も考えたくなる。

 

注意:その点数を本来安易に加減乗除してはいけないのですがアンケートでは結構平気でやっている人もいます。たとえば1:5人、2:15人、3:40人、4:21人、5:14人という結果が出た場合35人は評価が比較的高いと結論していいのでしょうか。一見計算できそうですが上の例がありますのでそう言い切れないときもあるということは頭に入れておいてください。

 

脳のプライミング効果の罠

「自動車、船、電車、それでは空を飛ぶのは何?」と聞かれて飛行機と答えます。正解だがしかし答えは他にもハトや風船でもいいわけです。事前に印象づけられたものに影響されてそのあとの考えが変わってしまうものです。

 

同じようなグループの質問ばかりしているとそれに限定した回答をしてしまうかも。

 

アンカリング効果の罠

アンカリング効果・・・繋ぎ止め効果ともいう。最初に提示された数字に引きづられて判断してしまうことを指す。提示された選択肢に幅がある場合は中間あたりを選ぶ心理のことを指すこともある。週に何回歯を磨くかのアンケート調査で、0回から15回までの選択肢の中から選ばせた場合よりも0回から40回までの中から選ばせるほうが、(実際はどうあれ)人々の歯磨き回数が多いという結果が出る。

 

なんとも不思議ですがこのアンカリング効果は本当に強力。強力すぎて結果を簡単に歪めてしまう影響力がかなり高い罠。

 

質問した以上のことはわからない

当然だが質問した以上のことはわからない。自由記述欄を期待してはいけない。

なにか他にどんなサービスがあったらいいと思うかなんてまともに答えてくれるわけないんですよ。本人ですらよくわからないのだから。

 

本音と建て前の罠

授業的には微妙だけどまあ先生自体は良い人だからうん4!

 

認知的不協和・・・脳が同時に異なる、2つ以上の矛盾する認知を抱えた状態を指す。この状態は脳にとって不快な状態であり、この不快情動を取り除くために、不快情動行動を取ります。すなわち、自分の態度や行動を変えることで、不協和が起こっている状態を低減、または解消しようとするのです。

チョイス・ブラインドネスの罠

choice blindness・・・選んだ理由をその直後に聞かれても、多くの人は本当の選択理由を答えることができない。 

なぜ買ったのかという複数回答可能の質問。それは品質だったり値段が安いということを理由にしているが本当は友達やまわりの人が使っているからかもしれません。わかりやすい、やる気があがった授業というコメントも本人はたしかにそう思っているが実際は美人やイケメンの先生の容姿に惹かれたのが影響しているのかもしれません。

 

 

最後に

「消費者が本当に欲しいものは本人ですらわからない」ものですからね。それでも引き出せるのができる人との違いなのでしょうね。

まずはこの罠にかからないようなアンケート作りから始めてみてはどうでしょうか。僕もこの罠にはまらないように気をつけてアンケートを作成したいと思います。それでは今日はこのへんでドラドラ〜