音楽を聞きながらの勉強は何がダメなのか、どうすればよいのか
音楽っていいよね。ただ図書館や学習室を見てもイヤホンを耳にかけ、音楽を聞きながら勉強をしている人はすごく目立つ。
音楽を聴きながらの学習は集中力、認知能力を低下させる。
これは無関連音効果(Irrelevant Speech Effect )*1と呼ばれてまして、作業と関係がない音が流れていると、どうしてもヒトの脳はリソースを使ってしまう。どんなにお気に入りの曲を流しても作業効率は落ちることが実験結果で知られている。
*1 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/69/12/69_KJ00008988200/_pdf/-char/jaはこちらを参照
この無感連音効果を知らなくても、ながら勉強はワーキングメモリの負担が大きくなり、生産性はかなり下がってしまうことが考えられる。
私も読書中の音楽は自覚できるレベルで生産性の低さを感じますもん。
無音は現実的か
じゃあ音楽を聞きながらをやめればいいのかというとそんな単純ではない。なぜながら勉強するのかという調査では、音楽聞きたいというよりも、他の音が気になって集中できないため、集中力を上げるために音楽を聴く人が多い。
なんと不合理ではないだろうか。集中するために集中できない方法をとってしまうのは。
でも確かにそうで、無音が一番だということがわかったところで、カフェや図書館ですら無音であるところなんてないのではないだろうか。どっちみちうるさいのなら自分の好きな音楽をかけた方が有意義な気がするというのも頷けるところではある。
音楽に頼らない工夫
まずは無音を作り出せるかどうかの検討
無音を作り出すには耳栓やノイズキャンセリングイヤホンなどが考えられる。耳栓薬局でも案外売ってないんだけど、アマゾンなら気軽に手に入りますからね。
ノイズキャンセリングは値段や機能も大事だけど、長時間つけることを考えると耳にフィットして疲れないものである必要があるよね。だからお店で実際に着用してみるのがいいね。
無音に近い場所を見つける
そもそも勉強している場所が悪いんだよね。創造性を発揮したかったらカフェがいいけど、暗記をしたり、読書のような認知活動には適していない。それよりは図書館や塾の自習室といった静かな場所を見つけることが重要であろう。
音楽をマルチタスクに使うのはもったいない
音楽聴くことって基本的に楽しいことだと思うんだよね。だからながらで使うよりも、勉強したらそのご褒美や息抜きで使う方が良いと思うんだよね。
それにせっかくだったら音楽そのものにもっと注意を払ってほしいと思う。メロディーでだけでなく、強弱、テンポ、バックミュージックなどに耳を傾けてみよう。
あっ、こんな音あったんだとか、独特な雰囲気してるなとか今まで感じなかった新たな発見ができるかもしれない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではこのへんでドラドラ〜