ドラコーラス

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勉強ができないと思うのもできると思うのも正しい

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予言の自己成就

君が勉強できないと思えば勉強はできないだろうし、君が勉強出来ると思えばできるのだろう。

 

今回は予言の自己成就(self-fulfilling prophecy)という考えをもとに書いていきます。

 

これは経済学者のロバート・マートンが提唱したもので、個人が自己の予測や願望に沿うような行動をとった場合、その通りの結果が出現する。すなわち、予言された予言は現実のものとなり、人々が自分たちの共有した知識に基づいて行動することによって、その知識が自分のものになって自己成就(じこじょうじゅ)するといったものである。

 

予言の自己成就の考え方は思い込みや風評の被害の原因にもなっている。

 

 

負の思い込み

日常的にも感じることはあるが、一番早く影響を受けるのは教育を受けている学校の中であろう。

 

音程どおり、リズム通りに歌えない子は音痴とみなされ、音楽の才能がないとみなされる。

運動能力が低い子は運動には向いてないとみなされる。

計算が遅かったりできなかった子は数学が向いていない、できない子だとみなされる。

 

そして子供のころにいわれたことは実際にそのとおりになっていく。数学が苦手のレッテルを貼られた子は文系に行き、自分は数学ができないという意識を持ちながら大人になっていく。運動能力が低いと思われた子はスポーツの世界で活躍することはなく、音痴だと言われた生徒は音楽活動に進むこともなく、カラオケでも歌うのをためらい聞き役に徹する人もいる。

 

どうにもならないことだが

出生月も影響してくる。学期は4月から始まるので1学年の中で4月1日生まれの人が一番早く3月31日生まれの人が一番遅い。4月1日生まれの人と3月31日生まれの人は約1年間の差が生じている。

 

小さい時の1年の違いは大きく、生まれが早い人は遅い人よりも比較的勉強だったり、運動ができる人が多い。そして先生や親もできる方に期待をかけることが多くなるため、できる人はさらにできるようになり、できない人はさらにできなくなるといういわゆる二極化が起こるのである。

 

最後に

資本主義社会も富める者はさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなる社会ですからね。それを幼いうちに学校で学んでいく。社会の縮図の一端も垣間見ることができますね。それではこのへんでドラドラ〜