ドラコーラス

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「なぜ熱烈な信者が存在するのか」から間違いについて学ぶ

最近マルチ商法に触れたせいで(おかげで?)詐欺とか宗教関連に敏感に反応するようになりました。これ自体がすでに罠にはまっているんですかね?まあそうならないように防衛線をはっておきます。

 

今日は

「予言がはずれるときーこの世の破滅を予知した現代のある集団を解明する L・フェスティンガー、S・シャクター、H・W・リーケン共著、水野博介訳 」より抜粋して話を進めたいと思います。

 

概略

教祖的な存在となっていた霊能者を名乗るキーチは「神のような存在」から「ある日、大洪水が発生して世界が終末を迎える」というメッセージを受け取ったという。信者たちは、中には仕事を辞め、キーチとともに過ごすものもいた。信者はみな「世界が終わる直前、真夜中に天から宇宙船が現れ、信じるものだけを救ってくれる」と信じ込んでいた。予言の当日になり、宇宙船も洪水も世界の終わりも来なかった。

 

普通、ここで予言は外れたのだから教祖に幻滅し、信者は信者でなくなると思うものだが実際は幻滅するどころか、さらに熱心な信者になるものもいた。信者は失敗の再定義を行い、信念を変えることをせず、事実の解釈を変えてしまったのだ。

 

ここで使われているのは心理学用語で認知的不協和といいます。認知的不協和はフェスティンガーによって提唱された概念であり、自分の信念と事実とが矛盾している状態、あるいはその矛盾によって生じる不快感やストレス状態を指します。

 

不快感やストレス状態にあるとき人はそれを避けようとする。するとどうなるか?自分が誤っていると認めるだろうか?

 

これを認められるのは強さの証。自信をもっていい。しかしできた人ばっかりじゃないよねと。ほとんどの人はどうするか。

事実をあるがままに受け入れたくなければ事実の方を歪めてしまえばいい。事実を無視したり忘れたりしてしまえば自分は正しいと思っていられるのだから。

 

最後に

一度信者になったらなにをいっても事実を歪めて解釈しちゃいますからね。こっちの世界に来させるのは骨が折れそうですね。

 

さああなたも事実をゆがめたりしていることはありませんか。自分のミスを認めたくないがためにもっともらしい意見で正当化していませんか。もしかしたらそれは無意識で考えているのかもしれません。そしたらまずは意識できるところまでもってきましょう。まずは自分で今正当化しているなという現状に気づいてみる。そっから自分の過ちだということに

素直に「自分に問題があった」と認められるようになれば今よりかなり前進すると思いますよ。それではこのへんでドラドラ〜