その宿題は学習の為になっているのだろうか
モチベーション研究と言えばダニエル・ピンクさん!
彼のモチベーションに関する本モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか ダニエル・ピンク 大前研一[訳]
このモチベーションについて備忘録兼ねてまとめようと思ったんだけど、宿題に関する内容みて「これは書かなきゃ」と思い書いてみました。モチベーションをまとめるのはまた今度
その宿題は内発的動機づけを与えてくれるのか確かめる3つの基準
その宿題は生徒の大事な時間を奪うもの?それとも学びを促進するもの?宿題を次の3点を満たしているかみてみましょう。
1.この宿題の取り組み方や時間について、生徒に自律性を認めているだろうか?
2.この宿題は、新たな興味を引き(すでに授業で学んだ内容を機械的に学習するのではなく)、生徒のマスタリーを促進するだろうか?
3.生徒は、この宿題の目的を理解しているだろうか?つまり、自宅で余分にこの課題をこなすことが、クラスが関わっているもっと大きな活動に貢献すると理解できただろうか?
ここでいうマスタリーとは何か価値あることを上達させたいという欲求のことである。
かなり大それたことのように思えるがみなさんはどうでしょうか
宿題を出す人(学校の先生、塾講師)がとるべきこと
授業で扱った問題の類題を宿題にするのがよく見かけるものですが、それは2でいうところの機械的なものだからだめだよね。
学校の先生はまぁ、あんまり期待はしてないので宿題出すのやめたら?という感じ。先生も忙しいでしょ。宿題なくすのがお互いのためだと思いますけどね。
塾講師はね、学生アルバイトも含めて肝に命じてほしい。その宿題を出す理由を説明できないとか絶対やっちゃいけないよね。
計算問題をただやらせるのではなく、日常生活でこの計算が使われているところはなにかを考えさせたり、習ったことを応用させるとこんなことがわかったりするよ
というような宿題を出すことを考えてみよう。
なかなかおもいつかない?当然だよ。結構難しいから。でもだからこそ君たちにお金を払ってまで教えてもらいたい人がいるんでしょ?
保護者は宿題とどう関わればよいか
まずは、自分の子供がどんな宿題を出されているのかを知るところからはじめてみませんか?
出されている宿題の内容も知らずに宿題したの?とか言ってたらそりゃ子どもも嫌になっちゃいますよ。
上記3つの観点から宿題をみて、「これをするとこんなことができるようになるからちゃんとやった方がいい」、「これは機械的な作業だから時間かけずにさっさと終わらせな」というふうにアドバイスできるとなおグッドかな。
やってる保護者の方少ないと思うのでこれだけでも子どもの学習意欲に影響するとおもうけどなー
生徒はどのように宿題に取り組めばいいのか
大事なのは上の3つを意識して取り組んでみること。1の自律性を例にとると宿題で真っ先に思いついたのが漢字の書取り
多くの人が1マスに1つの漢字を書いて「漢字書いて読み仮名書いて」ってやるんだけど、他にも「漢字だけ先に書いて、あとからテスト形式で読みを書く」もしくは「読み方を先に書いて漢字の練習をする」としてみたり、
1マスを4等分して400文字書くとかね。大きい字で1ページに100文字だけだともったいないと思って小学生のときはこうやってましたね。
現状の宿題はおそらく単調でただなんとなくやらされているものが多いかもだけどやり方一つで楽しみながらできる方法探してみませんか?
最後に
自律性、マスタリー、目標はモチベーションの大事な要素。宿題のあり方について認識を改めてもらえれば幸いです。それではドラドラ~