誤差もありきの数字
統計の勉強をすると数字の見方が変わってきますね。これもカラーバス効果なんですかね。統計学では誤差によって生じる差が5%以下だったら結果は偶然ではなく何か意味のあるものだという判断をすることができます。今回は巷に溢れている誤差をみていきましょうか。いったいどんな発見があるのでしょうか。
有効数字
5.0と5.00の違い。有効数字って実感わかないとただ確認作業が煩わしいだけって感じがするんですが、意外にこの違いって重要なんですよね。
5.00ってのは4.95~5.04999・・・までの範囲に収まってるのに対して5.0は4.5~5.4999・・・と5.00に比べれば範囲が広いんですね。なんだそんなことかって思うかもしれないけど、化学の世界ではこの精度がかなり大事。実験でも1滴の違いで反応が変わったり、効果が働かないものもありますからね。
ビジネスの例
①飲料水の表示
栄養成分表示(栄養強調表示)(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/hyouji/files_beppyou/beppyou13.pdf)によると
飲料水100mlあたり
ゼロカロリー:5キロカロリー未満
低脂肪:1.5グラム未満
カロリーオフ:20キロカロリー未満
と定められているんですね。さらにいえばこれもあくまで個々の代表値であり、採った食材や製造方法によってさらに20%程度ほど誤差が生じるみたいですね。
②不動産の○分表示
徒歩何分という数字も、決め方は直線距離・・・ではなく、ちゃんと通るべき「道路」で計算されています。そこはちゃんとしているんですね。
しかしこれ以外の特徴、たとえば信号や踏切は考慮されていません。
あと、地下に行くまで時間がかかるとか、3階以上だとかは関係なくあくまで「2次元での地図」であるということ。
こうしてみるとちゃんと知らないと消費者は騙されちゃうよねっていう。正しく見るっていうのはそれなりに知識も必要になってくるのでいっそ難しくなるんですが、だからといって何も勉強しないままでいいんですか?
まとめ
こういうことと絡めて数学の不等号や誤差の話をしていけば生徒も日常との関連付けができるから取り組みやすいというか興味を持ちやすいと思うんですよね。
質問をされる前につぶす。
「数学なんて将来役に立たないから勉強したくない」なんて言わせない。
一歩一歩進んでいきましょう。それではドラドラ〜