勉強は明日からにしよう〜双曲割引の罠から逃れるには〜
2019年がはじまって3ヶ月が経ちましたが新年の決意は続いていますか。今年の目標がもうすでに諦めてしまっているかもしれませんがだけど今年はまだチャンスがあります。新元号令和に変わる5月1日ですね。節目には自分が変わるチャンスでもありますからね。逃さないようにしましょう。もちろん普段から努力している方には釈迦に説法ですが、そういう人ばっかりではないですからね。
なぜ勉強は明日からやればいいと思うのか
勉強したくない人は多いと思いますが勉強をすることに価値があるということは低学年でもほとんど納得しています。それでも勉強しないのは気軽に手に入る報酬につられてしまうためです。
(ゲームだったら即時に楽しさや達成感が、お菓子だったら気軽に幸せを感じることができます。)
これは双曲割引という理論で説明がつきます。
双曲割引とは
双曲割引(Hypebolic discounting)とはテンプル大学の心理学者、ジョージ・エインズリー教授が唱えた理論で、行動経済学の分野でもよく用いられています。この理論は、人間の「遠い将来は待つことができるが、近い将来は待つことができない」という心理を表したもので、時間と将来の価値を現在に換算する際に用いる率(割引率)が双曲線になることから、このように名付けられました。
例によく挙げられるのは以下の質問。
Q1 つぎのどちらがいいか答えてください
①いますぐ1万円もらう
②1ヶ月後に1万1千円もらう
Q2 つぎのどちらがいいか答えてください
③1年後に1万円もらう
④13ヶ月後に1万1千円もらう
Q1では多くの人が①を選びます。ここで②を選ぶ人はこのような問題を見たことがあるか、前頭前皮質が活発にはたらいているといえます。
一方、Q2ではQ1と異なり、④を示します。それはどうせ1年も待つならさらに1ヶ月待つことも大したことはないと考えるからです。
人は時間差のある出来事に対して選択をすることが苦手です。
将来の価値を低く見積もる傾向があり、時間的に近いものの方が大きくなる。時が経つとヒトは気が変わっちゃうんですね。(Now is better than later.)
双曲割引の罠脱出
今日できないことも明日になればできると楽観的に捉えてはいませんか。それで最終的に困るのは未来の自分ですよ。他人への共感力が大事なのは言うまでもないですが、将来の自分に対する共感は軽視しすぎているのではないでしょうか。
親や周りからの期待でもなく、将来の自分のために今から少しずつ努力してみませんか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではこのへんでドラドラ〜