報酬の持つ魔力
報酬の与え方ー備忘録〜基本的には報酬を与えることになるので外発的動機づけを助長するものですがしっかりと与えればプラスにはたらいていきます。見ていきましょう。
報酬コスト
報酬には依存性がある
報酬が貰えると期待すると脳内物質のドーパミンが分泌され、側坐核が活性化する。このドーパミンはやる気を上げる神経伝達物質である。
このため短期的には頑張れるが持続効果はなく、長期的な目で見るとモチベーションを低下させ、能率を下げさせる。
思考の幅を狭める
考え方が固定化される。頭を使わない簡単な仕事やタスクなら良いが、想像性が必要なタスクには効果が低いどころではなく、マイナスである。
必要以上のことはしなくなる
自主的に本を読んでいた子も、宿題で義務になるとやらなくなってしまう。
問題が解けたらお小遣いをもらえる子どもは簡単な問題を選択しがちになる。必要以上に問題を解かなくなる。
ソーヤー効果
興味深い遊びを退屈な仕事に変えてしまう。
報酬効果
思いがけない報酬は阻害しない
予定された報酬はダメだが、思いがけない報酬が後に貰える場合は外発的動機づけのマイナス面を受けない。
インセンティブが結果に対して妥当な場合
スキルだけを必要とする限りにおいては、報酬は期待どおりの役割を果たす。報酬が大きければ大きいほど、成績はそれに伴い上昇する。
報酬が能力の証明、報酬によって興味があることができると感じているときは損なわない。
単純作業の場合
そもそもそれに対する内発的動機づけが必要ないため、報酬を与えてマイナスになることはない。
報酬の持つ魔力を一番よく理解しているのは
報酬が与える影響を理解しているのは心理学者でも教育者でもなくゲームを作っている人だと思うんですよね。ガチャでも確定で手に入るよりも、手に入ったり入らなかったりするほうがゲームへの興味は起きやすい。ゲームがしたくてたまらないっていう感覚を
あえてやる必要はないですが、ゲームやったことがある人は子育てや仕事で報酬を与える際に考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
図書
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク 大前研一[訳]
論文
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではこのへんでドラドラ〜
最終更新:2019/04/05/00:23