正しく褒める5つのルール
正しい褒め方についてです。今日の参考本である「やってのける」は今後も何回か紹介すると思います。正しい褒め方、叱り方については「MINDSET 「やればできる!」の研究 キャロル・S・ドゥエック 著 今西康子 翻訳」も興味があればお読みくださ〜い
- 5つの法則
- 1 称賛の言葉は「本心からのもの」であること
- 2 相手がコントロールできる行動を重視する
- 3 人と比較しない
- 4 自律性の感覚を損ねない
- 5 達成可能な基準と期待を伝える
- 参考図書
- あとがき
5つの法則
1 称賛の言葉は「本心からのもの」であること
2 相手がコントロールできる行動を重視する
3 人と比較しない
4 自律性の感覚を損ねない
5 達成可能な基準と期待を伝える
心理学者のジェニファー・ヘンダーロングが2002年に出した系統的レビューより
1 称賛の言葉は「本心からのもの」であること
嘘を言ってもなんだかんだ伝わっちゃいますからねー。子供は嘘に敏感ですからね。過度な表現には気をつけましょう。技能が十分でないときに下手に褒めるのもよくない。まだ学びの途中なのによくできたねとかすごい上手にできたねとか言ってしまうと逆にバカにされたと受け止められる場合もあります。
褒める言葉がなかったら褒めないのも一つ手かもしれませんね。
2 相手がコントロールできる行動を重視する
テストの結果はその時の状況によって結果が変わってしまうが、努力や心構えなど数値として表せないものを褒めることで困難にもめげない強い子になります。
例
毎日の積み重ねの成果のおかげだね。これからもこの調子で継続していこう。
3 人と比較しない
普段の生活でも他人と競争するのではなく過去の自分に勝つような生き方をしたほうがいいということは多くの成功者が語っております。自分よりもできない人をみると調子にのるし、自分よりもできる人をみると
ですので今までできなかったことができるようになったことを褒めてあげましょう。
4 自律性の感覚を損ねない
管理されている、制御されているという感覚が
モチベーションの観点から見てもコントロール感、つまり自律性が大事になってくるわけです。
例
楽しそうにやっているのが感じられて僕も嬉しい
5 達成可能な基準と期待を伝える
期待感を持つだけでも効果はありますがやっぱり伝えるためにはちゃんと言葉に出してあげることが大事ですね。効果的な目標は「難しいが可能」なものにしておくこと。簡単なものでは満足できないし、難しすぎて挑戦する気が失せてしまうものは失敗なわけです。
東大に入れるとは言わずいい大学に入れるというふうにしましょう。
参考図書
やってのける 意志力を使わずに自分を動かす ハイディ・グラント・ハルバーソン 児島修 訳
あとがき
この5つに付け足すとすれば「6 定型文を使わない」。「頑張れ」は最たる例。なお占いでよく使われるような誰にでも当てはまるようなことをバーナム効果(barnum effect)といいます。
定型文を使わないためには相手を観察するしかありません。認知的ケチが働いて楽な定型文を使っちゃいがちですが少し考えて他の言葉をかけてあげても良いのではないでしょうか。それではこのへんでドラドラ〜