ドラコーラス

学習コンサルタントとしてみなさんの学習のサポートができればなと。一緒に学習していきましょ

学習のはじめは成功体験がほしい

成功体験の話を聞いてちょっと書いてみたくなったので書いてみました。なお興味があるかたはマーティン・セグマリンが1967年に犬の実験をもとに提唱した学習性無力感の論文をお読みください。(https://homepages.gac.edu/~jwotton2/PSY225/seligman.pdf

 

成功体験無くしては勉強する気がおきない

「努力しても成果出ないんだったら努力しない方がいい」

生徒からよく聞く言葉です。努力して行動しても成果が出ないから学習に対するやる気が起きないんですね。

 

これを防ぐため塾の学習では、わからなかったら前の単元(2次方程式が理解できていなければ→1次方程式→文字式、移行と掘り下げていく)に戻ったり、時には1学年下の教材を使い、「やればできる」という感覚を持たせるようにします。

 

夢を叶えられるかどうかのキー

成功体験の何が重要かといえば成功体験をすることによって夢の実現が現実的と感じるようになるからです。

高すぎる目標すなわち実現可能と思っていない目標は行動するやる気を奪います。目標は高い方がいいといって東大合格を目標にすると、実際に行けると思っている人はいいのですが、実際に行けないと感じている人はかえってやる気がなくなり勉強するといった行動を減らしてしまうのです。

 

成功体験っていろいろある

名前は忘れてしまいましたが、テレビである教育施設が、成功体験の特集をしていました。そこで紹介されていたのが、

 

『かけっこ(短距離走)で小4の人は小5の人よりも前に配置する。こうすることによって年齢が下でも上の学年に勝つことができるという成功体験を積む機会をつくっている』だそうな。

 

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生徒から励ましの声が飛び交うところは非常に良いと思ったんだけど、この成功体験の与え方には心に不協和音が響いたんだよね。

これって外発的動機づけなんだよね。だから自律的動機づけをする立場からしたら相容れないなと。

 

でもむこうはむこうで成果出しているし理論が間違っているのかなーと思うこともあったけど、自分が納得できる考え方は、成功の方法は1つではないということ。

 

成功の方法はいっぱいあるんだから、全部を使おうとするのではなく自分に適したものを使うのが重要ですね。

 

あのやり方でいったい何人が挫折し辞めていったのか想像でしかわからないですしね。

 

デメリットとしてよく挙げられているのは

成功体験のデメリットとしてその成功体験のやり方に縛られて新しいことに挑戦できなくなることを懸念する人が多いですが、万能の方法などありません。勉強法でも暗記法としては最強に君臨する暗記カードも数的処理を要する勉強には全く使えなかったりするのでそれぞれに適した方法を使うことが求められます。

 

新しいことに挑戦しようと思う時は別のアプローチをすればよいのです。

 

まとめ

成功体験をすることで、努力をすれば結果につながるのだという自己効力感が高まる。

もし学習につまづいているときは小さくてもいいので成功を経験してみる工夫をしてみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではこのへんでドラドラ〜

 

最終更新:2019年4月17日 00:53