努力を褒めるのはよいが結果を褒めるのはダメなのはなぜか
結果を褒めるのがなぜダメなのか
結果を褒めると、失敗をしたときにそれを努力不足と思わずに能力不足だと捉えてしまう。能力不足だと考えるのはなぜダメかというと、それが学習性無力感を感じさせてしまうからである。
能力は不変のものと考えてしまうと、学ぼうという意識がなくなってしまいそれ以上勉強しなくなってしまうのである。
(MINDSET「やればできる!」の研究の著者でもあるキャロル・S・ドゥエックさんの考えを参照)
「結果を褒める」ことと「達成動機」の関係をパス・ダイアグラムでみると、「結果を褒める」ほど「達成動機」が低くなると推定できる。
確かに結果を褒めることは、成功や失敗の原因を努力によるものだと考える傾向を示しているが、それよりも「失敗を能力が原因」だと考える傾向の方が勝っているのである。
努力を褒めるのがなぜ良いのか
努力を褒めるとそれが直接達成動機の向上につながる。(パス・ダイアグラムの因果関係から)
さらに「努力を褒める」ことは「失敗の原因を能力不足と考える」ことと負の相関があり、成功や失敗の原因を努力によるものだと考える傾向にあるため努力を褒めるのが有効であると考えられる。
参考論文
親の働きかけやほめ方が児童の達成動機に与える影響―原因帰属様式を媒介として―
それではなぜ結果を褒めたりするのか
それは努力というものは目に見えないが、結果は具体的な数値として見えることにあると思われる。そのため過去と比較してできた、できないがわかりやすいからである。
あとは、努力は生徒や本人をしっかり観察しないといけないが、結果を褒めることは過程を見ていなくてもできるため言いやすいことが挙げられると思う。
と考えてみたが、単純にこの結果を知らないだけの可能性の方が高い。
なので明日からは結果を褒めるのを控えるようにしてみましょう。
まとめ
結果を褒めるのではなく、努力を褒めるようにしましょう。一見結果を褒める方が楽そうですが、実は努力を褒める方がバリエーションに富み、様々な着眼点から褒めて伸ばすことができるのです。それについてはまた今度〜
最後まで読んでいただきありがとうございます。よろしければ読者登録お願いします。それではこのへんでドラドラ〜