失敗を繰り返せ!失敗!失敗!失敗!
間違いが前提の数列
「2、4、6と同じルールで並んでいると思う3つの数字を好きなだけ答えて、正解を見つけよ」
これにどう答えるだろう?
まずは仮説を立てるだろう。等差数列だとおもったり、偶数の並びと思うかもしれない。
そこで「8、10、12」と答えてみる。これはルールに当てはまっていると言われる。
それでは「10、14、18」と答えてみる。これもルールに当てはまっていると言われる。
基本的に被験者の学生は自分の仮説(「偶数が2つおきに並んでいる」「数字が前の数よりも大きくなる」)の整合性をとるような質問を3、4回して早めに結論を導こうとする。
しかし、実際には同じような確認をいくらしたところで正解を1つにしぼることはできない。ここでは戦略を変えて自分の仮説を満たさないもの
を確認することが求められる。
「5、3、10」のような仮説に反するものを確認する。これがルールにあっているとしたら仮定は間違っていたんだとわかる
「ー2、0.3、√5」のように極端なものをいうと答えに近づける。
仮説検証の末に
ペルシルベニア大学のポール・シューメーカーはこう語る。
進んで失敗する意思がない限り、このルールを見つけ出す可能性はまずない。必要なのは、自分の仮説に反する数列で検証することだ。しかしほとんどの人は間違った仮説から抜け出せない。実際、この実験に参加した大学生は、好きなだけ数列を答えてもいいと言われていたが、実際に正解のルールを見つけ出した学生は全体の10%に満たなかった。間違った仮説から抜け出す唯一の方法は、失敗をすることだ。失敗をすることは、正解を導き出すのに一番手っ取り早い早い方法というばかりでなく、今回のように唯一の方法であることも珍しくない
Brilliant Mistakes: Finding Success on the Far Side of Failure Paperback – November 8, 2011
by Paul J. H. Schoemaker (Author)より引用
一度これだと思ってしまうとそれ以上見直ししなくなりますからね。心理学ではこれを確証バイアスといいます。積極的に間違う姿勢か。一度確証をもってしまうとなかなかこれを逃れるのは難しいかもしれませんね。
まとめ
成功と失敗は表裏一体ですからね。企業の面接でも聞かれるのは成功体験より失敗体験の方じゃないですか。失敗しない人は学ぶことができないですからね。これからも失敗を積み重ねていこうと思うのでありました。成功体験もいいけど失敗体験も経験してみませんか。それではこのへんでドラドラ〜