効果が低い努力を積み重ねていませんか
勉強しているのに成果が出ない、毎日音とりしているのに歌がうまくならない。続けているのに楽にできない。そんな経験ありませんか。
もしかしたらそれはやり方が間違っているのかもしれません。
木こりのジレンマ
有名な話に木こりのジレンマというものがあります。木こりのジレンマの逸話はもっと長いのですが、簡単にしたものは次のものです。
ある木こりが、がんばって木を切っている。 通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。 見ると木こりの使っている斧がこぼれしているようなので、旅人は言った。 「斧を研いだほうがいいのでは?」 すると、木こりは言った。 「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ」
心理学ではこのことを「誤制御」といいます。誤制御とは効果の低いアプローチを選んでしまうことをいいます。
具体例を出してみましょう
- 教科書を1回読むことは大切だけど短い期間に何度も繰り返し読む再読。
- 聞けば一瞬のことを質問したりせずに自分で考えてしまう。(得意分野ならいいけど苦手分野なら効率も悪いし効果が低い)
- 音楽を聴きながら知的作業に取り組む。生産性は落ちているのに気分が良くなっているから勉強したと思い込んでしまう。
- 赤色は知的作業に向いていないにもかかわらず丸つけだったり強調したいところに赤色で書いて勉強する
なぜそれを選んでしまうのか?
自分を観察する能力・・・すなわちセルフモニタリングをしてないから。セルフモニタリングをすることって簡単じゃないんですよね。自分を観るっていうということは自分のダメな部分、見たくない部分と向き合わないといけないから。
でもこれやらないと失敗の原因がわからないんだよね。失敗の原因を誤って理解していることは少なくないんだよね。
時間が足りないと思っていたのが実はまとまった時間にこだわりすぎているだけなのかもしれません。確かに10分で長文を読むことはできないかもしれないけど、文法や英単語なら結構覚えられるなとか、通学中の電車でリスニングができるなとか、休み時間にノートの見直しならできるなとか。まとまった時間はないかもだけど隙間時間も積み重ねれば成長するのに十分な時間になると思いませんか。
面白くないって思っていたのがただやっていなかっただけとか大いにあるわけですよ。確かに覚えるだけの作業はつまらないんだけど、そうやって少しずつ正解が増したり、文章が速く読めるようになると楽しくなるんですよね。
セルフモニタリングは何をすればよいか
めんどくさがらずに記録をとること。だいたい1週間単位で何曜日のこの時間は集中できるとか、誘惑に負けちゃうとかいうのがデータを眺めるとわかるんですよね。おとといの晩御飯なんだった?て言われても思い出せないでしょ。記録をとらないとこういうのはすぐ忘れちゃうんだから記録をとるのが大事なわけです。
あとは鏡を置く。公共の場でも鏡を見ると前髪や服装直したりするでしょ。自分が見えることによって自分自身を気にかけるんですね。勉強中に眠くなっちゃうの前には必ず姿勢が崩れるんだよね。姿勢よく寝るってまず無理なんだよね。鏡が置いてあると不思議と意識して姿勢も良くなるんだよね。姿勢が悪いのは鏡がないせいかも?
まとめ
自分と向き合うことはそんなに簡単じゃない。まずはそれを受けとめること。記録を取ったり、鏡でじぶんの姿を確認したりして目標を達成していきましょ。
それではドラドラ〜